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離職を防ぐために教えること

公開日:2021年09月14日 カテゴリー:お役立ち情報 タグ:

新卒歯科衛生士の求人倍率は約20倍。歯科衛生士学校の学生はひっぱりだこですね。
皆さんの医院では実習に来た学生にどんなことを教えていますか?

「将来、離職させないために教えること」について

私が歯科衛生士を続けてこれた理由をもとに学生だった頃のエピソードを交えてご紹介します。

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専門学校時代の私
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学生時代に2年間、とある歯科医院で臨床実習をしました。
資格を取るまでは何もさせてもらえない歯科医院でした。

診療の準備や片付け、在庫管理が私の主な実習でした。
いろいろ実習をしている同級生とどんどん差がついていくことに焦りを感じた2年間でした。

医院にはチェックシートがあり、歯を削るバーの1本1本までチェックするのです。
不備があると院長室に呼ばれ指導を受けます。
実習中、ふがいない自分が悔しくて涙することもあり、先輩が励ましてくれることもありました。
しかし、そのおかげで医療職として大事な「確認する」という習慣が身に付いたのです。
やがてそれは「安全で確実」な仕事ができるという信頼へと変わりました。

そして、何より私が教わった最も大切なこととは
“仕事を通しての喜びや楽しさ、やりがいの見つけ方”についてでした。

「人から信頼され、必要とされる人材になりなさい」
何度となく先生から言われました。「社会人として仕事に向き合う姿勢」についても
丁寧に教えていただいたのです。

教わったこと全てが繋がっていると気付いたのは、働き始めてからでした。

1つ1つ丁寧に実習先で教えていただいた先生とのノートは、今も大切に持っています。

基礎的な知識はもちろん、社会人としての心構えなど沢山のことを教えて頂いたことは、
卒業してから改めて感謝できるようになりました。

もしも、実習生の頃に、“仕事を通しての喜びや楽しさ、やりがいの見つけ方”を教わらずに、
患者さんに向き合い続けていたら、仕事の楽しさや喜びを感じながら、30年間歯科衛生士
の仕事を続けられなかったと思います。

なぜなら、仕事に誇りを持てず患者さんの不安に寄り添うこともできなかったでしょうし、
苦しいことから逃げ出していたかもしれません。
それでは患者さんにも先生にも信頼されることはありません。

それくらい、仕事に向き合う姿勢は大切なのです。

厳しいからこそ、土台となる基礎が固められる。基礎が固まれば仕事も出来るようになり
患者さまや先生、スタッフからの信頼も得られ、自らも誇りを持って日々の業務に向き合え
るようになるのです。

学生時代に厳しくも丁寧に教えて頂けたことは私の宝物になりました。
基礎が甘いと、何を積み上げても崩れてしまいます。
本当にその人の将来を考えるなら、厳しさも時には必要だと考えています。

まとめますと、歯科衛生士を離職させないために教えることは、
歯科衛生士として患者さんから信頼されることが大切だと教えてあげることです。
そのための勉強であり、さらには人間性を磨くことが大事なのです。

最後になりますが、専門的な知識やスキルと同時に、信頼される歯科衛生士になるために
必要不可欠な5つのポイントは「あいさつ」「返事」「笑顔」「身だしなみ」「けじめ」です。

どれも社会人としては当たり前のことです。その当たり前のことをきちんと
教えてあげることが大切なのです。

学生の頃に、それを教えてくれた当時の先生に感謝の思いを馳せながら、
私自身もその意思を受け継ぎ、歯科衛生士の育成支援を行っております。

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