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離職理由の知られざる事実

公開日:2021年09月14日 カテゴリー:お役立ち情報 タグ:

離職理由の知られざる事実

皆さま、こんにちは。

以前、歯科衛生士の離職について「なぜ歯科衛生士をやめてしまうの?」という記事を書きました。歯科衛生士の約半数が離職しているというものでした。

本日は、歯科衛生士の離職理由についてもう一歩踏み込んだ知られざる事実をお伝えしようと思います。

離職理由についてですが「本音とたてまえ」があることが、ある調査によって浮き彫りになっています。では、歯科衛生士の離職理由の本音とはいったいどのようなものなのでしょうか?

特に注意が必要なのは「結婚」という退職理由です。この理由を鵜呑みにしては危険なのです。次のグラフをご覧ください。

これは、2018年に宮城県歯科医師会が行った調査結果です。慢性的な歯科衛生士不足の原因を探るため歯科医師と衛生士を対象に行われました。離職理由を歯科医側は「結婚」と答えているに対し、歯科衛生士側は「人間関係」―「労働条件」と回答していることがわかります。

この調査結果から、実際に歯科医院に告げる離職理由の裏に、隠された本音が見えてきます。その本音とは、表面上は結婚退職であっても「もう仕事をしたくない」と思っているのです。

私のように長く歯科衛生士を続けていると、女性スタッフからこんな声を聞くことがあります。「仕事をしたくないから結婚をしようかなぁ...。」 お付き合いをしている方がいる場合、結婚を逃げ場にしたくなるのでしょう。

人間関係や過酷な労働条件に疲れてしまい、医院を愛する気持ちも無くなり、やりがいも見つけられず離職してしまうのが本音なのです。それらの本音は「結婚退職」という差し障りのない言葉に置き換えられ、医院側に伝えられるのです。

それでは、そうなる前に離職を防ぐ手立てはないのでしょうか?離職を予防する手立てとして次の3つのことが効果的と考えます。

1つ目は、意見のしやすい人間関係を作ること。
何より「挨拶」が大切です。挨拶を軽んじてはいけないのです。気持ちよく挨拶をするためには日頃から笑顔や丁寧な言葉づかいなどの小さな積み重ねが必要になります。笑顔や丁寧な言葉遣いは職場の安心感へとつながり、お互いの意見も言いやすくなります。

2つ目は、イライラした感情を言葉や態度に出さないようにすること。イライラした言葉や態度は、それを受けた人だけでなく周りへも悪影響を与えます。“攻撃的な言葉は医院を壊す”とも言われ、それを聞いた人の処理能力を25%、想像力を45%ダウンさせるそうです。組織にとっても大きな損失に繋がってしまうのです。肯定的な言葉で会話することは建設的な話し合いや、信頼関係を築く上でも大切です。

3つ目は、感謝の心を持つこと。
人間関係が悪くなってくると、つい相手に対して否定的になりがちです。悪いところばかりに目が向いてしまいます。「ありがとう」や「ごめんなさい」が素直に言えなくなり状況はさらに悪化します。そんな時は今あるものに目を向け感謝する。「ありがとう」と感謝の言葉を口に出して伝えることも重要なのです。

以上のようなことを日々意識するだけでも、今回の統計調査のような歯科医と歯科衛生士の離職理由の認識のズレはなくなっていくと私は考えています。歯科衛生士というキャリアを捨ててしまう人が少しでも減るように、これからも大切なことをお伝えしていきます。

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